20代転職

20代での転職率はどのくらい?20代の転職率から学ぶ賢い転職術

20代の転職率は3割以上という内容のデータが多く、20代のおよそ3人に1人は転職を経験している実態が分かります。

転職率の状況に20代で会社を辞めて転職をすることが特別なことでないことが示されています。

20代の転職率

20代全体

転職率は厚生労働省が出している1年間の転職の数値で、20代は男女ともに10%以上の数字になっています。毎年同じような数値の転職率だと類推すると、20代で3割以上が転職を経験していることになります。

大学卒業の新入社員も3割以上が3年以内に離職をしているデータがあるので、新卒で離職を経験することが珍しいことではなくなっています。20代全体でも新卒でも、3割以上が会社を辞めて転職する時代になっています。

20代前半

20代前半の転職率は約15%で20代から60代のすべての年代の中で最も高い転職率になっています。20代前半は大卒の新入社員の年代と重なりますが、新卒の離職率も高くなっていて転職をする確率も高くなっています。

大卒で新卒の場合は3年以内が第二新卒と呼ばれ、新人教育が不要なので企業が積極的に採用する年代になっています。転職する側も年齢が高くなると転職がしにくくなるので、若い年齢で転職する傾向があります。

20代後半

20代後半の転職率は13%から14%程度になり20代前半の約15%に比較すると転職率が少し低くなってきますが、比率が高い状態は続いています。

20代前半は意欲や将来性をアピールする転職活動になりますが、20代後半は若さもありますが職務経験のスキルや実績をアピールしてキャリアアップを狙うことができる年代になってきます。マネジメントの経験がある場合は、経験を活かして管理職を狙うことも可能になってきます。

新卒の離職率

厚生労働省が公表した2018年の新規学卒者の3年以内離職状況では、大学卒は31.8%で短大卒は41.5%、高校卒は39.3%で中学卒は64.1%になっています。

離職率は一定期間に辞めた割合で大学卒は3年以内に3人に1人ですが、短大卒や高卒の場合は10人中4人、中卒は10人中6~7人の高い割合です。大学卒は3年以内の11.9%が1年以内の離職ですが中学卒は64.1%の42.6%が1年以内の離職です。

20代の転職の動機

給与

給与が低すぎることは転職の動機になる典型的なケースです。給与が低い会社は給与体系が整備されていない場合が多く、社員の一人一人が生活できる給与水準になっていない状態が多いと予測されます。

昇給の仕組みなどがブラックボックスにされていて、毎年の昇給額が合理的な金額でないことや会社の業績と賞与が連動していないなどの弊害が出ることが考えられます。現状の不満だけでなく将来の目途が立たず転職をすると思われます。

労働条件

労働条件は長く働いていく上で重要な要素であり、労働条件が悪いことは転職の動機になります。20代でも連日の長時間残業が続けば、過労のために体調を崩すことも考えられます。入院することになれば医療費がかかります。

給与規程に定められている残業代を支払わずサービス残業をさせることなどはブラック企業の証拠です。違法な労働をさせたことが発覚して違法が摘発されれば、会社が是正勧告などの処置を受けることになります。

仕事の内容

仕事の内容も転職の動機になりやすいと考えられます。20代の年齢では自分がやりたい仕事を求めて入社しても会議の資料作成などの雑務ばかりをやらされて、我慢の限界にきて転職を考えるケースもあります。

会社が本人の意欲に気づかずに年齢が若いから雑務ばかりをさせていると、急に本人が退職を申し出ることも予想されます。会社は封建的な考えを改善する必要があり、改善の見込みがない時は転職もやむを得ない場合もあります。

人間関係

組織は人間関係が必ずあり、会社勤務では規模にかかわらず職場の人間と協調しながら仕事をすることが求められます。しかし実際は転職の動機に人間関係が多いのも事実で、それだけ円滑な人間関係を保つことが難しいとも言えます。

会社勤務は人間関係が必要なことと割り切って人間関係を保ちながら勤務することが大事ですが、拗れた人間関係の場合は転職で会社を変えることや個人だけで行う仕事を探して転職することも考えられます。

20代の状況別の転職方法

20代前半で正社員を目指す場合

20代前半は大卒の場合は第二新卒の年代で、十分に正社員を目指すことができる年齢だと考えられます。仕事を探すには自分の仕事を探す基準を明らかにして、エージェントに登録して仕事を探すことが効率的な方法だと思います。

学歴に関連のある職種に応募することや以前から希望していた職種に応募することは、実現の可能性が高いと思われます。またアルバイトで経験した職種の正社員に応募することも実現性があると予測されます。

20代前半で未経験の職種に転職

20代の前半は社会人としての経験がありビジネスマナーや仕事の基本は理解している年代です。入社3年未満の大卒は第二新卒と呼ばれて最近は企業が積極的に採用している年代になります。

20代前半で未経験の職種に転職することは可能であり、自分のやりたい仕事に応募することができる年代だと思われます。

企業は20代前半に職務の経験やスキルを求めることは少ないので、意欲や仕事に対する姿勢をアピールすることが大切です。

20代後半で同じ職種に転職

20代後半で同じ職種に転職する場合は、前職の経験が重視されます。応募する企業が何を求めているかを把握して短期間で戦力になることができれば、キャリアアップを実現することが可能になります。

企業が求める職務の内容を理解しているか、また実務経験や職務能力が企業の求めているレベルに達しているかなどを事前にチェックしておくことが効果的だと思われます。また入社する企業の研究をしておくことも必要だと考えられます。

20代後半で未経験の職種に転職

20代後半で未経験の職種に転職することは厳しい面があります。20代後半は若さだけでなく即戦力という強みがあり転職市場で価値が高いのですが、未経験の職種では即戦力の強みが無くなり経験者に比べて不利になります。

経験者に比べると内定率が下がり経験者に限定される職種には応募できないこともあります。また大手企業への転職も困難です。しかし若手が不足しており未経験でも応募できる職種はあり採用の可能性はあります。

20代で転職しやすい職種・業界

営業職

営業職は転職しやすい職種と言われており、20代の転職にも勧められる仕事です。営業には法人営業や個人営業があり営業手法も色々ありますが、基本をマスターすればどのような業種でも通用すると思われます。

特別な資格やスキルを必要としないので、未経験から挑戦することができる職種と言えます。しかし人には向き不向きがありますので、誰でもできる職種とは言えないと思います。特にテレアポや飛び込み営業は難しい業務です。

人事・総務・経理職

人事や経理などの職種は会社組織には必要な重要な仕事であり、20代の転職にすすめることができる職種です。会社経営では人・物・金が重要な要素だと言われ、これらの仕事を経験して経営層になる場合があります。

人事は経営に必要な人を扱う部署で、経理は金を扱う部署になります。人事の経験で採用や教育、給与や労務などの業務を行い、経理の経験で決算や資金繰りなどの業務を行うことで、経営の仕事を経験することができます。

IT業界、建設業界

IT業界は人手不足であり特に正社員が足りない状況が顕著になっています。IT業界は成長を続けている業界であり今後の成長も期待できるので、20代が正社員を目指して転職するには相応しい業界であると考えられます。

建設業界は大手企業ほど年収が高く、現場の所長や監督、営業などの収入が恵まれていると思われます。大手ゼネコンの場合は年収が1000万円を超える人も多く、20代が転職するには適していると考えられます。

医療・福祉・介護業界

医療・福祉・介護業界は、高齢化の進行や医療の高度化で求人数は堅調で入社後に資格を取得する人も多く、20代が転職するには相応しい業界です。医療ではCSO企業の人材ニーズが高く、MRの職種の需要も多くなっています。

福祉や介護では人材が不足していて資格保有者が歓迎されます。福祉や介護の職種はホームヘルパーや介護福祉士、社会福祉士や生活指導員、医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど多岐に渡っています。

20代転職のメリットとデメリット

メリット

20代で転職する最大のメリットは、若さの点で他の年代に比べて圧倒的に有利であることです。20代は未経験の職種でも応募できる可能性が高く、20代に限定した未経験歓迎の求人が多く見られる実態があります。

求人企業が未経験でも20代を歓迎する理由は、20代の若さがあれば今後職務能力を高めていく可能性があるからです。20代は今後に期待できるので、業界や職種の知識や経験がなくても採用されるメリットがあります。

メリットを活かした転職活動

20代の若さを活かした転職活動で採用企業が求める意欲やポテンシャルを上手にアピールすることができれば、企業の規模にかかわらず未経験の業界や職種にも転職できる可能性があると思います。

20代で中小企業から大企業に転職して大幅な年収アップを実現した例は、20代だけが持っている若さというメリットを上手く活用したケースだと考えられます。20代のメリットがある機会を逃さず転職活動をすることが賢明だと思います。

デメリット

20代の転職のデメリットは、20代の求人が多いので転職が比較的容易に実現することから起こります。いつでも転職できると思い転職を繰り返す癖がついてしまうのですが、転職を繰り返すことには大きなリスクがあります。

転職をすることは全く新しい環境に入ることであり、新しい職場で人間関係を築いて職務能力を磨いていくことになります。転職を繰り返すといつまでも職務能力は向上せず、求人企業の評価も低くなっていきます。

デメリットをカバーする転職

20代に限らず転職は入社後に新しい環境に適応していく難しさがあります。転職が成功したと言えるのは、採用試験に合格することだけではなく採用後の職場に馴染み長く勤務してキャリアアップをしていくことだと思われます。

採用試験に合格したことで有頂天になっても、入社後の試練に耐えることができなければまた同じ転職をすることになります。そして転職を繰り返すことで、条件が悪化していくことを肝に銘ずることが大切です。

20代転職で注意すること

キャリアとマネジメントを意識すること

キャリア

20代は一貫したキャリアを積み上げておくことと、マネジメントの仕事をすることを意識して多くの仕事を経験することが大切です。一貫していないキャリアは評価されず、少ない職種経験ではマネジメントの仕事ができないと思われます。

たとえば営業でセールスも経験して実績を上げた後に人事全般の職種を経験することで、マネジメントの準備をしておくことが効果的です。営業も人事も企業経営に必要で、転職の際の武器になります。

転職先の選定には転職サイトやエージェントを活用

20代の転職には多くの求人があり、どのような職種でも採用が決まりやすい状況があります。しかし業界や職種を慎重に選定しないと、入社後に長続きせず転職を繰り返して徐々に条件が悪くなる危険性があります。

複数の転職サイトやエージェントを活用して、転職志望の業界や企業を選定する際に相談すれば効果が期待できると思われます。特に複数のエージェントに登録してコンサルタントと面談すれば有効な企業情報も入手できます。

キャリアアップを意識した転職

20代後半の転職では実務経験による職務能力やスキルが求められるので、日頃から職務で能力やスキルを磨いておくことが大切になります。職務能力やスキルのレベルは、転職しない場合には昇進や昇格の目安にもなります。

キャリアアップを普段から意識することで職務を遂行する意気込みが違ってきて業績が上がることや人事評価が上がることが予想されて、転職をするしないにかかわらずマネジメントができる人材として評価されます。

目標を決めた転職

転職は自分の目標を成就するための手段であり、転職をする目標を決めることが重要です。20代は求人が多くあるので採用が決まる確率が高く、転職を繰り返すことが楽しくて目標のようになってしまう危険があります。

20代の間は何度も転職が可能ですが、30代や40代の転職で20代のキャリアを積んでいない弊害が出て来る可能性があります。職種によっては、専門性がないことや経験が浅いことが評価の低くなる要素になります。

まとめ~20代の離職には転職を成功させるヒントがある

20代の転職率は3割以上になっていることが公表されて、20代で転職することが特別なことでなくなっている実態が示されています。

離職の原因を分析して明確にすることが、転職成功のヒントになると考えられます。